第38章 雪女
その日そのままクグラは帰らなかった。
「エトさん…クグラが帰らないの。もしかしたら雪のせいで遭難したのかもしれない。どうしよう…私探しに行かなきゃ!!」
エト「1人ではダメだ!俺も行く。あと他の属鞘も連れて行こう。」
みんなで暴風のあった辺りへ向かう。
そして立ったまま凍らされたクグラが発見された。
「…クグラ!!嘘!!エトさん、クグラが…死んじゃった?」
涼子は取り乱した。
エト「…いや、死んでないはずだ。シナドがまだ背中にあるだろう?死んでたら劍神が離れるはずだ。とりあえず早く城へ連れて行って溶かすんだ!!」
属鞘たちに凍ったクグラを城へ運んでもらう。
そしてお湯をかけたり暖炉の前に立たせたりとやってみたが全然溶けない。
「まさかこの氷…もしかしたら雪女!?…クグラをこんな目に遭わせて許せない!!」
エト「雪女?妖怪の類か??」
「妖怪よ。とにかく雪女に使える道具全部持って私行ってくるから!!」
涼子は飛び出す。
エト「涼子!一人では危険だぞ!!」