第33章 王子様!?現る
「クグラ、もしかしてマリアのこと男と勘違いしてない??」
クグラ「は?コイツ男だろ??」
マリア「ハハハ、クグラさんも失礼だなぁ。私は女だよ。」
クグラ「嘘!?」
「本当なんだって!背は高いし、男っぽい格好してるしキザな台詞も平気で言うけど女の子なんだよ?」
クグラ「マジかよ…。」
マリア「ハハハ、みんなの反応が面白くてついやってしまうんだよ。」
ナチル「そんなー…。せっかく素敵な男性と出会えたと思ったのに。」
クグラ「素敵な男性って…つーか、お前男だろうが!」
「あれ?ナチルさんって男だったの??オカマ??」
クグラ「気付いてなかったのか??」
「うん。…まぁよくよく考えたら鞘なんだから男だよな。」
マリア「そうだったのか…あまりにも美しいので女性と勘違いしてしまった…。ナチルさん申し訳ありません。」
ナチルの頰に触れながらマリアは言う。
ナチル「…マリア様。あの… たまにでいいので私と会っていただけませんか?あたしあなたのこともっと知りたい…。」
マリア「えぇ、喜んで。ナチルさんのような優しい方と親しくできるなんて嬉しいよ。」
マリアはナチルの手を握りながら言う。
クグラ「…なぁ、アイツいつもあぁなのか?」
「うん、昔からだよ。ナチルさんも惚れたみたいね。」
クグラ「まぁナチルの場合は女に見える男だから男に見える女とぴったりなんじゃねぇか?」
「てか、ナチルさんとマリアの話になっちゃって私ら出番少なかったね。」
ナチル「マリア様…素敵。」