第32章 クグラの誕生日
クグラ「ヤベェ…危うく要らない物貰うところだった。…どうすっかなぁ。カンナギとヤタカの所行ってもどうせ揶揄われるか鼻で笑って上から目線で何か言われるくらいだしなぁ…つーか、俺の周りって結構嫌な奴しか居なかったりする??」
ブツブツ言いながらとりあえず城へ戻った。
クグラ「…ただいま。」
数時間前に半泣きで部屋を出て行った手前少し気まずそうに自分の部屋へ入った。
「お帰り!よかったぁ…戻って来てくれて!今日は誕生日だからクグラの好きな食べ物色々作ったよ!あと、誕生日ケーキも用意したからね!」
クグラ「…あれ?誕生日忘れてたんじゃないのか?」
「忘れるわけないじゃん!ご馳走作って驚かせたかったから忘れたフリしたの。ごめんね?」
クグラ「涼子ー!!」
涼子に勢いよく抱き着いた。ちなみに子供の姿なので勢い良くても涼子は吹っ飛んだりしない。
「クグラ…。あっ!イナミとウルキからもパパに贈り物があるんだって!」
クグラ「なに!?イナミとウルキが!?」
「イナミ〜!ウルキ〜!パパに渡したいのあるんでしょ??」
イナミ「うん!これあげる!」
ウルキ「ウーはこれね!」
二人から紙を渡される。そこには何かの生き物らしき絵が描いてあった。
クグラ「…もしかしてパパを描いてくれたのか?」