第30章 昔の夢
森にて
クグラ「森には何があるか分からないからお兄ちゃんから離れるなよ!」
エト「涼子、足元に気を付けるんだぞ?」
二人とも結構過保護なんだなぁ。
「大丈夫だよ…きゃっ!」(蛇が出て驚きクグラにしがみついた。)
クグラ「(かっ…可愛い!)…蛇くらいで…涼子は怖がりだな!」
「いや、普通に怖いでしょ!」
エト「あの蛇は毒はないから大丈夫だ。ほら、先を急ぐぞ。」(涼子の頭を撫でながら言う)
クグラ「あっ!兄さん!木の実がいっぱいなってる!」
エト「よし!この袋に入るだけ入れよう。」
「なんか美味しそうだね。」
夢の中だけどなんか食べたくなるなぁ。
クグラ「あぁ、これは前にも食べたことあるが美味かったぞ!」(木の上に登りながら言う)
エト「帰って分け前貰ったら食べさせてやるからな。」(また涼子の頭を撫でる)
そして取れるだけ木の実を取って少し休憩する。
クグラ「ふぅ…。あぁ、腹減るなぁ!」
エト「まだ昼前だぞ。もう少し我慢だ。」
クグラ「っても昼飯だって少ないじゃんか。」
「あっ、よかったらこれ食べて?」
持っていたドロップを出した。
クグラ「なんだそれ??」
「飴だよ!甘くて美味しいから!」
クグラ「なんかキラキラしてるな!これが食べ物なのか??」(クグラもエトも試しに食べてみる)
エト「…これはもしかして糖か??」
「そうだよ!疲れた時には甘い物が一番!」
クグラ「美味っ!もっと食いたい!」
「じゃぁこれ、缶ごとあげるからお父さんとお母さん達にもあげてね?泊めてもらったお礼このくらいしかできないけど。」
クグラ「こんなに貰っていいのか!?やったぁ!ありがとな!」(頭を撫でる)
エト「こんなに小さいのに気が使えて偉いな。」(頭を撫でる)
本当によく撫でる人たちだわ。摩擦で気持ち頭薄くなったりしてないだろうか…。
そしてまた食べ物を探し集めお昼休憩をし、また食べ物を探し集めた。
エト「よし、今日はこれでいいだろう。地主様のところに行くぞ。」