第30章 昔の夢
クグラ「涼子!一緒に寝るぞ!」
まぁ寝るくらいならいいか。
「うん。」(微笑む)
クグラ「(かっ…可愛い…。)さっ!ここが俺らが寝る場所だ!」
おー、分かってはいたがやっぱカセフノの城のベッドとは大違いだな。
クグラ「お前が寝付くまでお兄ちゃんがトントンしてやるからな!」
「…ありがとう。」
ふふふ、クグラったら…お兄さんぶってて可愛いでやんの!
てか、夢の中だから眠りようがないなぁ…。クグラのが眠たそうだし。
クグラ「涼子…俺が居るから…安心して……」
あら、寝ちゃったよ。流石、本物のお子様。…にしてもクグラはあんまり変わらないなぁ。違いといえば言動や行動が今より子供でスケベなことをよく知らないくらいかな。…今もこの体のままなんだもんな。(涼子はクグラにくっ付いて目を閉じた。)
現実世界では
「ん〜…クグラぁ…。」
家族みんな一緒に寝所で眠っていて涼子はクグラに引っ付いていた。
クグラ「ん…?あぁ涼子か…。何か夢でも見てるんかな。」
クグラは涼子の頭を撫で額に軽くキスをした。
夢にて
あぁ、やっぱ夢なんだなぁ。朝になるのが非常に早い!
クグラ「涼子おはよう!早起きだな。」(涼子の頭を撫でる)
「お兄ちゃんおはよう。」
母「クグラ、涼子!起きたらさっさと顔洗って早く朝飯食べちゃいな!」(涼子の頭を撫でる)
また撫でられちゃったよ。
クグラ&涼子「はぁい!」
エト「おはよう、涼子。よく眠れたか?」(頭を撫でる)
みんなよく頭撫でるなぁ…夢とはいえこれ何回もやられてたらハゲたりして…。
「エトお兄ちゃんおはよう。ちゃんと寝れたよ!」
クグラ「俺が一緒だったもんな!」
「うん。…ねぇ、クグラお兄ちゃん今日は何をするの??」
クグラ「今日はそこの森で食べられる物探しに行くぞ!エト兄さんと3人でな!」
「食べ物見つけたら食べてもいいの??」
クグラ「いや、ちゃんと持って帰らないとな。地主様に渡していくらかを俺らが貰うんだ。」
「そうなんだ。」
この時代のクグラ達は地主なこき使われてたんだなぁ…。11歳なんて日本だったら学校行きながら遊んでる年頃だってのに。
クグラ「ほら、行くぞ!」(涼子の手を取る)
昔からスキンシップ激しいタイプだったんだなぁ。