第30章 昔の夢
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エト「俺は地主様に食べ物を渡してくるからお前達は先に家に戻ってなさい。」
涼子「は〜い!」
クグラ「兄さん、分け前貰ってくるの忘れないでくれよ!」
家にて
クグラ「涼子!ちゃんと手を洗うんだぞ?」
「ちゃんとやるよ。お兄ちゃんこそちゃんと洗わないと!私より手汚れてるよ?」
クグラ「分かってるよ!」
母「お前たち帰ったんだね。」
クグラ「あぁ、母さんただいま!」
「ただいま戻りました。」
母「あぁ。みんな向こうに居るからちょっとおいで。」
父「おぉ、二人とも戻ったな。」
いつの間にやらエトさんも戻ってら。なんだろ??
母「涼子。お前に話したいことがあるんだ。」
「なんですか??」
父「お前は良い娘だ。歳のわりにしっかりしてるしクグラを任せられそうだ。」
母「クグラをよろしくお願いしますね。」
「え?」
兄1「俺たちは兄さんとクグラを残して先に逝っちまったけどお前が居るから安心だ。」
兄2「兄さんもクグラもお前や子供達が居るから今は幸せだろう。」
父「もう時間だ。さぁ、涼子…お前は現実世界に戻りなさい。孫たちにもよろしくな。」
母「あなたの夢の中でだけど会えてよかった。さようなら。」(涼子を抱きしめた)
あぁ、この夢はクグラの家族が見せてくれたんだなぁ…。
「お母さん、お父さん、お兄ちゃん達ありがとう。私も会えてよかったです。さようなら。」