第30章 昔の夢
「あの…ご迷惑おかけして申し訳ありません。帰る方法が見つかるまでよろしくお願いします。」
兄1「お前いくつだ?」
確かこの姿は…
「7歳です。」
父「クグラより年下とは思えん。」
兄2「しっかりしてるよな。」
まぁそりゃ実年齢は18ですから。
父「クグラ、お前はもう11だ。兄さん達にばかり頼ったり甘えたりせずにもう少ししっかりしろ。な?」
クグラ「…なんで俺が説教されるんだよ。」
エト「まぁまぁ、クグラも小さい子の世話してるうちに少しはしっかりするだろ?」
クグラ「そうだ!そうだ!流石エト兄さん!」
本当にクグラとエトさんは仲良かったんだなぁ。あっ、今も仲良いか。
クグラ「よし!三神涼子!今日からお前は俺の妹分だ!だから兄と呼べ!」
クグラにお兄ちゃんとかなんか違和感…。まぁ、せっかくしっかりしようと張り切ってるんだし合わせとくか。
「…クグラお兄ちゃん?」(無意識に小首を傾げて言った。)
だー!!自分で言っててなんか照れ臭い!!
クグラ「……………。」
この沈黙は何??もしかしてキモいとか思われた!?
クグラ「もう一回言え。」
「…クグラお兄ちゃん。」
クグラ「…ふふふふ。お兄ちゃんか〜!お兄ちゃんだって〜!!初めて言われたなぁ。お兄ちゃん〜!ふふふふ…。」
うわ〜超嬉しそうだわ。まさかクグラって妹萌え??
エト「…俺も呼んでくれ。」
えー!!エトさんも妹萌え!?凄まじいブラコンだと思ってたのに。弟だけじゃなくて妹もアリなのか。
「エトお兄ちゃん?」(笑顔)
エト「……………。」(後ろを向いて肩を震わせていた。)
まさか!?私笑われてる!?てか、他のお兄さんもお父さんも!?
「あの…?」