第30章 昔の夢
「…これで証拠になるかな?」
持っていた荷物を出した。キッズケータイ、ハンカチ、除霊道具数点、猫のマスコット、ペットボトルのお茶、ドロップの入った缶2つ、ビッグサイズのチョコベビー、小袋のスナック菓子5つ、ガム、ハイチュウ…食べ物多いな。
クグラ「何だこれ??細かくなった動物のうんこみたいのが入ってる!」
「それチョコっていうの!糞じゃなくて甘いお菓子だから。」
どの時代でもこの国ではチョコはうんこに見えるらしい。
母「ここでは見たことないようなものばかり持ってるね…。本当に異世界から来たのかね…。」
「信じてもらえますか!?」
母「信じるしかないようだね。…行くとこないならとりあえずここに居な。」
「いいんですか??」
母「うちは男ばっかでむさ苦しいけどそれでもいいなら居るといいよ。」
「ありがとうございます。助かります。」
クグラ「よし!じゃぁ父さんと兄さん達も紹介するから来いよ!」
おっ!そろそろエトさん登場だな。
クグラ「父さん!異世界から来たっていう三神涼子だぞ!」
父「は?異世界??」
兄1「三神涼子とは…随分と長い名前だな?」
兄2「その異世界から来たっていう娘がなんでうちに??」
あっ!双子だ。クグラの下のお兄さんって双子だったのか…。やっぱり双子の遺伝子はクグラ側から来てたのね。
クグラ「行くとこないっていうからとりあえず置いてやろうって母さんが!」
エト「異世界から来たというのは本当なのか?」
おっ!エトさん…ちょっとだけ若い!いや〜格好いいなぁ。
クグラ「持ち物見たけどこの国の物じゃない物ばかり持ってるし何よりもこの変な格好とやたら長い名前が異世界っぽいじゃん。コイツの面倒は俺が見るから!」
拾って来た犬に対するような言い方しないでほしいな…。