第30章 昔の夢
私は今日懐かしい夢を見た。
「ここは…?」
あぁ、小さい頃異世界に来てしまった時の夢かぁ…。体が小さいや。確かここで出会うんだよなぁ。
?「おい、お前こんなとこで座って何やってんだよ?」
クグラだ…。格好は違うけど今と全然変わらないなぁ。
「あー…えっとなんか知らないけどここに来ちゃって…どうしたもんかと。」
クグラ「はぁ?どうやって来たかも分からないのか?」
「うん…まぁ…そうです。」
クグラ「とりあえずこんな所居てもしゃーねぇだろ?俺の家に来いよ!変な格好してるけど小さい子を放ったらかしにはできねぇ!」
「変な格好は余計だよ。…ありがとう。」
そしてクグラの家に
クグラ「母さんただいま!」
母「クグラ?どうしたんだい?この子は??」(夕食の支度中)
わぁ…クグラのお母さんってこんな感じの人だったんだ…夢だから私の想像の姿かもだけど。クグラに目がそっくりだなぁ。
クグラ「ん?そこで拾ってきた!」
「ちょっと!人をゴミみたいに言わないでよ!」
クグラ「悪りぃ悪りぃ。なんか迷子みたいでさ。」
母「迷子ね…お嬢ちゃんお名前は?」
「三神涼子です。」
クグラ「お前変わった名前だな。つーか、連れてきたのはいいが名前も何も聞いてなかったぜ。」
母「お前って子は…いい加減なんだから。」
いい加減なところは昔からちっとも変わってないようだ。
母「どこから来たのかも分からないのかい??」
「えっと…信じてもらえないとは思いますが、私は異世界からやって来ました。地球の日本という国です。」
クグラ「異世界??にほん??」
母「聞いたこともないねぇ。」
「…でしょうね。こちらとは全く別の次元ですから。」
クグラ「その異世界ってとこから来た証拠はあるのか?」