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クグラと夫婦(アラタカンガタリ)

第29章 思い出の箱


「ねぇ、クグラ。この箱何??」
クグラ「ん?…あぁそれな。だいぶ昔だが子供の頃に集めてた変わった形の石とか拾った物や貰った物とか色々入ってる。兄さんが残しておいたらしい。」
「へぇ〜石なんて取っておいたの??」
涼子が箱を開けてみると見覚えのある物が入っていた。
「これは…」
クグラ「?あぁ、それな。兄さんのことや昔の記憶が戻った時に思い出したんだけどさ、それ300年くらい前に異界から来たっていう娘から貰ったやつでさ。」
「これ…私が小さい頃よく食べてたドロップ。」
それはドロップの缶だった。
クグラ「じゃぁその娘も涼子と同じ世界から来たんかな?名前は…何だったけかなぁ。」
「クグラ…もしかしたらそのドロップあげたの私だ…。」
クグラ「え??どういうこと??」
「私7歳くらいの頃場所は覚えてないけど数日だけ異世界に迷い込んだことがあるの…。その時名前は覚えてないんだけど少し年上の男の子が助けてくれてその男の子と家族が私の面倒見てくれたの。でね、お礼にこのドロップあげたんだよ。ほら、缶の裏に名前が書いてある!」
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