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クグラと夫婦(アラタカンガタリ)

第3章 ヨルナミと母上


オマケ

夜中眠っていると声が聞こえた。
?「涼子さん…。」
「ん??」
?「夜分申し訳ありません。」
「あれ?ヨルナミさんのお母さん!?成仏したのでは!?」
母霊「実は…成仏前にもう一つお願いがありまして…。」
「なんでしょう?」
母霊「…私の可愛いヨルナミの話をあなたに聞いてほしいのです!」
「へ??」
母霊「私ヨルナミが可愛くて可愛くて仕方ないのですが…立場上可愛い息子の自慢話を誰かに聞かせたくてもそんなたるみきった事出来ないしで…お願いします!一通りでいいので可愛い息子の話を聞いてください!!」
「まぁ、なるべく手短にしてもらえれば…。いいですよ!」.
母霊「ありがとうございます!私のヨルナミなんですけどね、生まれた時はまるで天使が舞い降りたかのように愛らしく、でも賢そうな顔立ちで…。全体的に私にそっくりなのですが目元と口元は主人にもそっくりで自分で言うのもなんですが見た目完璧って感じだったんですよ。それでですね、赤ん坊ってひと月くらいになると笑うじゃないですか?その顔がまた愛らしくて…まるで私の元に生まれてきたことを喜んでくれてるみたいで。あぁ、思い出しただけであの子に会いたくなる…。今日涼子さんの体をお借りした時も抱き合うだけでなく頬擦りしたりほっぺに口付けたかったー!!」
「いや、流石にそれはされたら困ります!」
母霊「ですからなんとか耐えました。もう必死に!私の印象というものもありますから。それでですね、ヨルナミに母乳を与えた時……」
それから延々と赤ん坊時代からのお母さんが亡くなるまで見てきたヨルナミの話を聞かされた。
そして朝方まで話し続け満足したヨルナミ母の霊は無事に成仏した。


クグラ「おはよう、涼子!昨晩は最高の夜だったな。」
「…あぁ、うん。」
クグラ「どうした??もしかして激し過ぎて興奮して眠れなかったとか!?」
クグラはニヤニヤしながら言う。見た目は子供だが言動はオッさんだ。
「うん…。確かに激しい夜ではあった。(ヨルナミさんのお母さん止まらず喋り続けるんだもんなぁ…。私ゃ寝不足だよ。)」
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