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クグラと夫婦(アラタカンガタリ)

第3章 ヨルナミと母上


母「…ヨルナミ…私です。母ですよ。立派になりましたね。」
ヨルナミ「本当に母上なんですか?」
母「えぇ。ずっとあなたに伝えたいことがあって。死ぬ前に言えばよかったとずっと後悔していて成仏できずにこの世を彷徨っていました。」
ヨルナミ「…私に伝えたいこととは?」
母「もうあなたも分かってるとは思いますが…ヨルナミ…私が今まであなたに厳しくしていたのは あなたを本当に愛しているから。あなたに強くなってほしかったから。でも…今更だけどもっとあなたと普通に話したり遊んであげてもよかったのかもしれませんね。私もあなたも2人での思い出が厳しいものばかりになってしまいました。優しいあなたは傷付いたでしょう。ごめんなさい。」
ヨルナミ「そんな…母上は私の為と思ってしてくれたこと…謝ることではございません。でも…今母上と話せて嬉しいです。母上の気持ちを直接聞けて嬉しいです。」
母「…ヨルナミ。」
ヨルナミ「…母上。」
2人は抱き合う。2人からしたら親子で抱き合っただけなのだが今、母は涼子の身体を使ってる為クグラから見るととても面白くない光景である。
クグラ「…(ヨルナミー!いつまで抱き合ってるんだ!?俺の嫁の身体だぞー!)」
言いたいけど空気読んで必死に黙ってます。
母「ヨルナミ…もうそろそろお別れです。」
ヨルナミ「母上…行ってしまうのですか?」
母「私はもう死んだ身。涼子さんの身体をいつまでも借りておくわけにはいきません。」
ヨルナミ「…そうですか。母上…私を生んでくださって本当にありがとうございます。」
母「…ヨルナミ。私もあなたの母になれて幸せでした。…さようなら。」
ヨルナミ「母上!?」
ヨルナミの母が涼子の身体から出た。
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