第4章 喧嘩賭博!?
「おふっ」
「アギャッ」
「ぐぇ!」
『うわぁ鬼ィ....』
「リアも乗ろーよ」
『いや、遠慮しとく....踏み心地悪そうだし....』
「あ?いーから乗ってみろよ。」
『わあ!?』
そう言ったドラケンがリツカを俵かつぎする。
あまりの急なことにリツカはドラケンの背中にしがみつく。
「あ、ケンチンずるい!!」
「そういやぁ神泉でUSGが幅利かせるって。」
「いーじゃん。ぶっ飛ばしに行こうよ。ね♡リア。」
『いーけど、骨のあるヤツらとじゃないとしないから。』
「まぁ楽しめるとは思うよ。」
「(やっぱり東京卍會のトップはイカれてる。こいつらにとって人をいたぶることは顔を洗うくらいの事なんだ。)」
最後の一人を踏み終え、下駄箱に着くとドラケンがリツカを地面に降ろし、タケミチの肩に手を回す。
4人の後ろからは騒ぎを聞き付けた生徒たちが野次馬のように集まっては
「花垣ってそんなすごいの?」
「あの蒼葉六花って東京卍會の特攻隊 隊長らしいぜ。しかも総長の幼なじみらしい。」
「しかも力は他の隊長たちより劣るけど、蹴りの速さで言えばマイキー君を遥かに凌ぐ程らしいよ.....」
「え?マジ?やばくね?俺この前喧嘩売っちゃった......」
「意外だよな〜大人しそうなのに。」
と、昨日露見してしまった真実と何故か知らないがリツカの生い立ちが次から次えと既に噂となって広まり始めていた。
「タケミっち。元気してた?」
「昨日の今日ッスよ?」
「今日ヒマだろ?遊びに行こーよ。もちろんリアはキョーセー参加な?」
『あい。』
大人く頷くリツカにマイキーはにっこりと笑う。
「リアは参加するし、タケミっちも付き合うよな?」
「あ、いや、俺はぁ....」
「ちょっと待って!!!」
タケミチが言葉を濁すと同時に女の子らしい高い声の怒号が廊下に響き渡る。