第18章 総決算と決意*
「それはまだ分かりません。でも場地さんは何かを知っていたんだと思います。だから東卍を裏切ってまでも親友と協力して一虎君を救おうとした。俺は場地さんの意志を継ぎたい!」
『だからお願い。私たちに次の壱番隊隊長を決めさせて。』
「......分かった。オマエに任せる。だが候補は居るのか。」
2人は顔を見合わせると大きく頷いた。
それからは何度も何度も話し合った。
総決算の準備の忙しい合間を縫ってマイキー君も参加してくれた。
「そしてたどり着いた。手前がついて行きたい奴は手前か指名する!!」
そう言うと俯いていた千冬がバッ!と顔を上げた。
───「花垣武道、俺はオマエを壱番隊の隊長に命じる!!!」
「え?花垣.....!?」
「ウソ.....」
「花垣!?」
その瞬間
周りが一斉にざわつき始めた。
同然の事だろう。
まさか入ったばかりのタケミチが突然壱番隊隊長を任せるのだ。
誰もが驚かないはずがなかった。
「え?.....オマエ......なに?」
「タケミっち。これが場地さんと親友の意思だと俺は思ってる!」
「!リッちゃんの!?」
驚きながらリツカを見ると穏やかに笑って静かに頷く。
「場地さんと親友がオマエに託し俺と親友と総長が決めたことだ!」
千冬がそう言い切ると、ドラケンや三ツ谷、誰もがタケミチに視線を送る。
「花垣武道!!顔上げてみんなに挨拶をしろ!」