第17章 ハロウィンと隠し事
卍 卍 卍
あれから喧嘩も総決算まで幹部会の集会も禁止されたリツカは暇を持て余していた。
『暇だなぁ。』
「じゃあ大人しく寝ててください。」
『寝るのも飽きたんだって!!』
「飽きたってまだ1日でしょ。」
ティーセットを運んできた東堂はお茶を入れながらズバッと突っ込む。
「はい。今日はレモンティーですよ。温まりますからそんな寒いところに居ないでこちらへ来てください。」
まだ朝8時なのにも関わらずお気に入りの窓辺で外を眺めていると東堂は困り顔をしながら、レモンティーを机を上に置く。
『はぁ〜暖まる。そういえば今日って何日だっけ?』
「今日ですか?今日は確か11月25日ですよ。」
『え!!?』
ガチャン!!!
食器を乱暴に置くとリツカは青白い顔で東堂を見上げた。
「坊ちゃん!食器は大切にしてください!ましてやコレはアンティークの中でもかなり希少な種類なんですから!」
『東堂もう一回言って』
「食器は大切にしてください?」
『違う!それより前!』
「今日は11月25日ですよ?」
『ヤバい!忘れてた!東堂今から買い物行く服用意して!急いで!』
リツカは勢いよく立ち上がるとバックを用意し財布や小物を用意する。