第14章 嵐の前の静けさ
「どうか死なないで....マイキー君が悲しむから.....」
涙を浮かべながらそう訴えかけたタケミチに場地は鋭い視線を向ける。
「アイツは敵だ。明日俺が殺す。」
『圭介......』
「行くぞ。リアァ」
そう言って足早に場地はその場を去る。
しかし、リツカはその背を追いかけることなくタケミチの前に立った。
『タケミチ.....』
「リッカ君.....」
『圭介は私が命に変えても守ってみせる。安心して。例え死んでも守るから。だからタケミチはタケミチのやるべき事をして。』
そう言って笑いかけたリツカはタケミチの返事も聞かず、その場を後にした。
稀咲鉄太
明日の抗争でオマエの真の化けの皮を剥いでみせる。
これ以上私の大切な人達を奪わせない!