第14章 嵐の前の静けさ
結局あの後追い出されるように芭流覇羅のアジトを後にしたタケミチは失意の中ベッドへと転がった。
場地は元々敵
しかも1週間後には決戦を控えている。
到底場地を連れ戻すことができるとは思えない現状にタケミチは瞳に涙を浮かべた。
Prrrr....Prrrrr.....
「ん?こんな時間に誰だ?────ッ!?」
静かな部屋に鳴り響いた着信音にタケミチはおもむろに携帯を取ると表示された名前に驚愕した。
─────【リッカ】
「もしもし!?」
《もしもしタケミチ。夜遅くにごめん。》
「リッちゃん!?どうしたんだよ。こんな遅くに」
《ちょっと.....話がしたくてさ。》
「リッちゃん。リッちゃんは場地君が最初から一虎君側の人間だって知ってたのか!?」
《.....知ってた。っていうかわかってた。私たちはあの日にずっと囚われてる。囚われて進めない一虎を圭介は見捨てれない。それに私たちにはあの約束があるから.....》
「約束?でも場地本当に東卍を裏切ったのか?」
《.....。そんなの違うに決まってるじゃん((ボソッ…》
「リッちゃん?今なんて」
《タケミチ。ここからは二手に別れよ。私は内部から稀咲と芭流覇羅のことを調べる。だから....タケミチは外部から稀咲と芭流覇羅のことを調べて欲しい。》
「わかった。」
《調べるなら、海國と海寿を頼ってあの二人は頭がいいから....》
「うん!リッちゃん。くれぐれも無茶するなよ。」
《......うん。タケミチごめんね。ありがとう。マイキーのこと....お願いね。》
プツ.....ツーツーツー.....