第12章 運命の天秤
「(場地君はそもそも一虎君側の人ってことか!勢いで東卍を脱退したわけじゃない。リッちゃんはそれを知ってたから!)」
わざと自分も芭流覇羅に行くことを選んだんだ。そう理解したタケミチは目を見開いた。
「いーね!場地、天使チャン。そういう事ならマジで大歓迎だ!ほれ!これが芭流覇羅の特服だ。」
半間はどこから取り出したのか、2人分の真っ白な特服を投げ渡す。
「花垣!!マイキーに伝えろ。1週間後の10月31日廃車場にて芭流覇羅VS東卍。決戦だ!!」
それからタケミチは殴られていた金髪の少年と共にまるで追い出されるようにして芭流覇羅のアジトから放り出される。
『タケミチ.....ごめんね。マイキーをお願い。』
そう笑いかけたリツカの顔をタケミチは忘れることが出来なかった。