第11章 呪われし約束を胸に
「俺が東卍のトップになれば稀咲も止められるしドラケンもマイキーもヒナもキョウちゃんもみんな守れる!」
『みんなを救える可能性が格段に上がるんだ!』
「今のやり方じゃダメなんだよ。根っこを叩く!!」
「具体案はあるんですか?」
「考えてみたんだ。まずは隊長になる。リッちゃんには悪いけど....パーちん君が抜けた今、参番隊の隊長枠が空いてるんだ。そこを狙う!」
『私はタケミチを隊長にするために手助けをする。仮に隊長になれなかったとしても私が空いた参番隊の隊長代理としてタケミチを推薦すればいい。』
「メチャクチャな案ですね」
話を聞き終えたナオトは一瞬悩むような素振りを見せたあと、2人に向かってそう告げた。
「うっ....でもナオト。俺たちは魔法が使えるってワケじゃないんだ。」
『これくらいしかできることはないと思う。』
「わかりました。タケミチ君と義姉さんはなんだかんだでこれまでのミッションを成功させてきましたし、信じます。」
ナオトはそう言うと立ち上がり笑顔でタケミチに手を差し出す。
「今回は長旅になりそうですね。」
『タケミチ。しっかり着いてきてよね!』
「ああ」
ガシッ
『おっと。』
握手をした途端崩れ落ちたタケミチをリツカが上手く抱きとめると、ベッドに寝かせた。
「義姉さん。タケミチ君のサポートお願いします。」
『任せて。必ず稀咲を止めてみせる』
自信満々に笑ったリツカはナオトと指切りを交わす。