第10章 つかの間の幸せと絶望は死神とともに
『〜〜〜っ!!あ゙あ゙あ゙あ゙あああぁぁぁっ!!」
死神が運んでくる残酷な運命は無情にも二人の仲をまたも引き裂いた。
目の前の悲劇にどれだけ泣き叫ぼうと、神を呪おうと杏花は返ってこない。
『ああああああああぁぁぁ......』
どれだけ叫んでもこの声は神には届かない....
どれだけ願ってもこの願いは届かない.....
機械仕掛けの運命はシナリオをなぞるように残酷にゆっくりと時を進めていく。
ならば何度でも叫ぼうではないか.....
たとえこの身が運命の炎に焼かれようとも....
たとえこの喉が枯れようとも....
この悲痛な思い(ネガイ)が.....
あの無慈悲な運命の神へ届くまで....