第7章 分かたれる道
卍 卍 卍
「付き人?ヤだよ。」
「あざーす!!!って今なんて?」
「付き人とかウゼェし。大体お前何の役に立つの?リッカの付き人でもやってろよ。」
『いや、オレもう付き人いるし要らないかな。』
「俺も要らねぇ。」
「2人ともそんな言い方....てかリッカ君はどっちの味方なの....」
タケミチの閃きは光の速さでドラケンによりバッサリと切り捨てられる。
『まあ、結果は目に見えてたけどね。』
「ならなんで止めてくれなかったんだよ!」
『いやいや、止めたけど!?』
「だが、ここで諦める俺では無いのだよ!仕方ないプランBだ!」
タケミチがガックリした肩をあげる
『フランBって?』
「2人でドラケン君を尾行する!そして出来ればリッちゃんにはドラケンの側を離れないで欲しい。」
『私に死ねと?バレたら私殺される....』
「ヒナたちの為だ!リッちゃん!一肌脱ぐときだよ!」
『.....はぁ。わかったよ.....』
ここで日向たちの名前を出されれば断る訳にも行かず、リツカは内心呆れかえながら、ドラケンの後を追って見慣れたファミレスの中に入るとメニュー表を見ながらだべっているマイキーの姿が目に入る。
リツカたちは少し離れた席に座るとそれぞれ注文して様子を伺っていた。
『ここのキャラメルラテ美味しんだよね〜』
「リッちゃんってホント甘いの好きだよな。」
『甘いものは正義だよ。』
そう言いながらラテを飲んでいると、突如店内に響くほどのマイキーの怒号が聞こえていた。
「何だよ!コレ!!?」
「!?」Σ( ˙꒳˙ ;)ビク
ビシャッ!!
驚愕のあまり肩が跳ねてしまい、カップからラテがこぼれ落ちる。
「リッちゃん!?大丈夫!?」
『あ....ラテこぼした....』
「(喧嘩か!?)」
「もう一生許さねー!」
「あ?」
『「(内部抗争の発端か?)」』
2人がマイキー達に視線を向けると、頬を膨らませ拗ねた様子のマイキーの姿あった。
『(お子様ランチ.....旗が立ってない....あ、"旗立ってない"!?)』
あちゃーとリツカが頭を抱えると、タケミチはそれを抗争の発端だと思ったのか顔を真っ青にする。