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夢に見た世界【アイドリッシュセブン】【D.Gray-man】

第2章 観察日記「KYを見て」(DG)未完


 私はしばらく考えた。
 コムリンの後を追うのは容易だが、決して簡単でもない。
 コムリンが通った跡は、壁やら床やらが破壊され、瓦礫だらけの道となっている。
 その道を進むのは、簡単ではないけれど、コムリンが通った道を探す必要は無いのだ。
 リナリー・リーは眠っている。
 通信班は、機能できない状況だ。
 観察するなら今、なのではないだろうか?
 私はしばらく考えた。
 後に、コムリンの後を追う事に決めた。
 仲の良い既婚者子持ちの同僚に、私は短く伝える。
「私、ちょっと行ってくるね!」
 こら待ちなさい、という声は当然かけられた。
 でも私はその声を無視して、コムリンⅡが追いかけているリナリー・リーを追いかけた。

 そうして、ようやく追いついたのは全てが終わった後で、リナリー・リーも目を冷ましていた。
 エレベーターに面する数階のフロアが銃弾を受け、任務に出ていたアレン・ウォーカーの帰還を確認。
 コムリンⅡは、リナリー・リーの蹴撃を頭部に受け、吹き抜けの下層に落下したらしい。
 私は、それらの舞台をこの目で見る事ができなかった事が、非常に、非常に、悔しかった。
 コムリン初号機の暴走の際は、現場に居合わせていなかったから仕方が無いとしても。
 今回は現場に居たのに、何一つ持ち帰れる情報が無かった。
 ひとえに、私の体力と運動神経の問題で。
 悔しい、悔しい、悔しい!
 二度ある事は、三度あるという言葉がある。
 だから私は、次に備えよう、とこの時誓った。
 今日から忙しくなるぞ、と思いながら通信班へ戻っていく。
 きっと帰ったら、同僚にも先輩にも、それから上司やら何やら、色んな人に怒られるのだろう。
 勝手な行動をした事、職務を放棄した事、危ない所へまた首を突っ込もうとした事。
 あーこわいなあ。
 なんてちっとも思わない。
 叱られても右から左へ聞き流せば良い。
 私は、そういう人間なのだ。
 だってしょうがないではないか。
 私はエクソシスト様に憧れている。
 この気持ちは、誰にも止められない!
 だからこそ、エクソシスト様のご活躍を目の当たりに出来た科学班の人たちがうらめしい。
 ・・・おっと間違えた、羨ましい。
 まあ、三度目がそんな早く来る訳も無いので、私は心を広くして次に備えようと思う。
 今日から忙しくなるぞ!
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