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夢に見た世界【アイドリッシュセブン】【D.Gray-man】

第2章 観察日記「KYを見て」(DG)未完


 そして、数日後の黒の教団。
 その本部内、時刻は真夜中。
 "それ"は、教団内を自由自在に徘徊していた。
 コムリンⅡの暴走である。
 私は、コムリン初号機の暴走時、たまたま非番をもらってたまたま服やら何やらを買いに、長く外出していた。
 だから初号機の暴走の時は後始末が物凄く大変だったのを覚えて、は、いる。
 だが、今回は私は仕事中だった。
 急に連絡が入ったのは、私が南イタリアという国について、更に詳しく調べていた時の事。
 声の主は、焦った声ではっきりと、こう言ったそうだ。
「こちら科学班! コムリンが暴走した! 狙いはエクソシストだ!」
 その連絡を先輩が聞いた瞬間、通信班の空気がざわついたのは、まだ記憶に新しい。
 エクソシストが狙いと聞いて、コムリンは私と同じような思想を持っているのかと思った。
 が、実際はそんな事もなく、コムリンはエクソシストを強制的に強化する為に駆動しているというのだ。
 私はそれを聞いて、一気にコムリンへの関心が無くなった。
 コムリンの事など気にせず仕事を続けようとした私の頭を、スパーンと叩きやがり下さったのは先輩。
「何やってるのカエデ! 緊急事態なんだからコムリンの方を優先して手伝いなさい!」
 そんな理不尽な事ってある?
 なんて思ってはいけない。
 ここは黒の教団だ。
 聖戦に備える本部だ。
 その本部が万全の状態でない事は、許されない。
 私は今まで取り組んでいた仕事をよそに、コムリン暴走対策の為に、本部内全区画へ連絡をした。
「こちら通信班。只今コムリンの暴走につき、エクソシストが狙われております。コムリンの現在地は科学班フロアと見られております。お近くのエクソシストの方々は、至急自衛と、できるならコムリンの討伐をお願いいたします。繰り返します――」
 正直もう眠たかったので、残っていた仕事を早く終わらせて、さっさと自室へ帰りたかったのだが。
 そんなわがままを言えるはずもなく、私は先輩の指示通り、コムリン暴走への対策に取り掛かる、予定だった。
 なのに、コムリンは私達通信班フロアまであっという間に到達。
 通信機のことごとくを壊し、風の如く去って行った。
 コムリンは、科学班班長のリーバーさんと、彼に担がれた動く様子の無いリナリー・リーを追っているようだったけれど。
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