第2章 そのこねこ、優秀
お兄さんから、このお家に居る人の名前を教えてもらった
1人は、おっちょこちょいなメイドのメイリン
1人は、豪快な料理をしようとするコックのバルドロイ
1人は、力持ちなんだけどよく間違える庭師のフィニアン
1人は、このお家にずぅと使用人?って言うのをやっている執事のタナカさん
そして…このお家の偉い人、真っ黒なお兄さんがお世話してるシエル・ファントムハイヴさん
「猫さん、貴方は賢い子です……ネズミをこの屋敷から一匹残らず追い出せますね?」
うん!
僕、頑張るね!
お約束事もしっかり守るんだから!!
「えぇ、決して厨房と坊ちゃんの部屋の近くへは行っては行けません…坊ちゃんに何言われるか分かりませんから」
はーい!
こんなに大きなお家だと沢山ネズミ居そう!
よぉし、お兄さんのためだもん!やるぞー!!
「ミャーーーン!!」
「では、猫さんお願いします」
お願いされましたー!
〖タッ〗
「これは…想像以上の出来栄えですね…誰ひとりにも会わずに追い出した…?」
ふふぅん!
僕にかかればこぉんなもんだい!
でもね、危ない時もあったよ?
「危ない時…?」
えっとねー
メイドさんがお皿落としそうになったり
コックさんが沢山のネズミ捕り仕掛けてたり
庭師さんが違うお薬使おうとしてたり
「…………………………そうですか」
ん?どうしたの?
「ミー?」
「いえ、ありがとうございます!あなたのお陰でネズミ1匹この屋敷から居なくなりました!」
「ミャン!」
どういたしまして!!