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ONE MORE CHANCE【東リべ】

第10章 Betrayal


「うわぁぁあ!」











ドゴッ!











ヒュッ!




ダン!!!










『っ!』


「ぐあっ!」


「「「「!?」」」」












…!何が、











「…ぇ、」













伊織、さん…?




なんで…なんで貴女が……!!!














「何やってんだ!!タケミっち!!!」



「…どうして…伊織さん、、、」

『…ごめん、今は抑えて……ほんとに、ごめん…』

「っ!」













稀咲を殴ろうとした

いや、殴った



確かに俺は人を殴った











でも…


俺の拳が当たったのは稀咲の顔じゃなかった











振り抜いた拳の先には、伊織さんの顔があって、少しだけ水気を含んでひんやりとした髪が俺の頬を撫でた





と、それを認識した瞬間には俺は地面に伏せていて、伊織さんから押さえ込まれていた


…速い

見えなかった


















「おい、何やってんだアイツ」

「やばくね…幹部に、、いや、マイキーに殺されるぞ…」

「伊織さんを…殴りやがった」

「つか伊織さん、稀咲の野郎庇って…」

「ってことは、アイツ、稀咲を、、、たった今任命された参番隊隊長を殴る気だったのか…!」












ヤベェ

やっちまった

止められなかった…!!












「何やってんだ!任命式潰す気か!?」

「ち、ちが…ドラケンくん」

「タケミっち!!!
伊織に手ェ上げて…死ぬ覚悟できてんだろうな!!!」

「三ツ谷く…」













顔を上げると、怒り狂った幹部達

違う…違うんだ、俺は











『待って』


「伊織、さ、、」


『私が勝手に割り込んだだけだから…
ごめんなさい、急に出てきて任命式めちゃくちゃにしちゃって』

「…伊織さん、違えだろ…
アンタの件もそうだが…そもそもこいつは稀咲ぶっ飛ばそうとしたんだぞ…?
テメェ、マイキーの顔に泥塗るつもりか…?」

『ナホくん…待って』






「なんだなんだ?
面白ぇことになってんじゃん」
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