第1章 源清磨 / キミの為だけのアロマ ★
「あ…そこ、気持ちいい~♪」
「でしょ? こうやって解していくとね、首も肩も軽くなるよ」
こんなにあちこち凝っていたというのは恥ずかしいが、このコリコリを解して貰うのが素直に気持ちいい。
暫くすると、本当に首も肩も軽くなったような気がした。
そして、清磨の指が鎖骨から胸元へと滑っていく。
少し驚いて清磨の方を見上げると、清磨は目を合わせてニコッと笑った。
あ、これは普通なんだ。って、当たり前か。プロの清磨がやってくれてるんだ。
それでも私は少し気恥ずかしくて、ギュっと目を瞑った。
スルスルと、何度か指を滑らしていくうちに、1度、清磨の指が胸を先端を掠めた。
それにビクンっと身体が反応する。
「あっ、ごめんね、何処か変なところ当たっちゃった?」
「へっ!? あ、う、ううん!!大丈夫!!むしろ…」
と口走ってしまって、あっ、と口ごもる。
待て待て待て、私は何を言ってるんだ!!!
一人でテンパっていると、清磨は「むしろ…?」と聞き返してきた。
ど…どうしよう…!!とダラダラ汗を流していると。
「むしろ…触って欲しかった?」
清磨に耳元でそう囁かれて、ばっと顔に火が付いたように熱くなってしまう。
そんな様子を見た清磨はクスクスと品良く笑った後
「じゃあ、いっぱい触ってあげるね?」
そう、妖しく笑って、タオルの中に手を滑らせた。
「あっ…、待っ…、あぁ…っ///」
「ふふ。もう硬くなっちゃってるね?」
清磨の手が、胸の先端をクリクリと弄ぶ。
オイルのせいでぬるぬるとした感触が、余計に気持ち良くて、身体がビクビクと跳ねた。
指だけ、なのに。まるで舌を這わされているようで。
「オイル、気持ちいい?」
「や…、そんな…っ、聞か、ないで…っ///」
「そうだね、聞かなくても、分かっちゃうね」
「やぁっ…///」
指は先端を弄んだまま、耳元で囁かれて。
そして耳元に舌を這わされて。
2か所も同時に刺激が与えられて、もうどうにかなりそうだった。
そして清磨は、タオルをバサッと床に落とす。
紙製のパンツだけ穿いた状態のほぼ裸体が、清磨の目の前に晒された。
「やっ/// 見ないでっ///」
「ふふ、隠さないで?」
そう言って簡単に私の両手を片手で束ねて、頭上でまとめた。