第56章 ホグズミード村
その時、マクゴナガル先生が教室の扉を開けたおかげで、話しを打ち切るきっかけとなり、みんながゾロゾロと教室の中に入っていった。
「なんか、デジャブ」
「そうだね」
ハリーとミラを挟んで、ロンとハーマイオニーが両端に座り、火花を散らして睨み合っていた。もちろん、二人はずっと口も利かない。
授業終了の鐘がなると、ハリーがソワソワしている様子をミラは隣で感じた。ハリーはマクゴナガル先生にどう切り出すか、まだ迷っている様子だった。
「ちょっとお待ちなさい!」と、マクゴナガル先生が、教室を出ようとするみんなを引き止めた。
「皆さんは、全員私の寮の生徒ですから、ホグズミード行きの許可証をハロウィーンまでに私に提出してください。許可証が無ければ、ホグズミード行きも無しです。 忘れずに出すこと!」
「あのー、先生、ぼ、僕、失くしちゃったみたい----」
「ロングボトム、あなたのお祖母さまが、私に直送なさいました。そのほうが安全だと思われたのでしょう。行ってよろしい」
「今だ、行け」と、ロンが声を殺してハリーに言った。
「でも、ああ----」と、ハーマイオニーが何か言いかけた。
「ハリー、行けったら」
頑固に言い張ったロンに押されて、ハリーはみんながいなくなってからマクゴナガル先生の机に歩いて行った。ミラはいのような気持ちでハリーの背中を見送った。