• テキストサイズ

【HP】怪鳥の子

第55章 暗闇でも見つけて


 気が付けば、杖は下がっていた。

 そして空いている方の手で顔を覆った。

(----誰、か…)

 そう思った時だった。

「グリフィンドールってのは影ではこういうことをしてるのかい?」
「!」

 ミラは反射的に後ろを振り返って杖を向けた。そこにはドラコが面白いものを見たと言う顔をして立っていた。

「ドラコ…」
「随分酷い顔をしてるな、グローヴァー」
「いつから…」

 ドラコは自身に杖を向けているミラに一歳怯むことなく歩み寄り、その手を掴んだ。

「来い、話したいことがある」

 ミラは手を引っ張られ、よろけながらドラコに黙ってついて行った。

「ああ、そうだ。ロングボトム」

 ドラコは足を止め、ネビルに振り返る。ネビルは怯えた目で二人を見ていた。

「このことは黙ってろ。もし誰かに言いふらしたら、今度の魔法薬の授業でお前のカエルを解剖するように、スネイプ先生に進言する」

 ネビルはドラコの口からスネイプ先生という言葉が出ると、更に青ざめて首がもげるほどうなずいて見せた。ネビルが頷いたのを確認すると、ドラコはミラを引き連れて歩き出した。
/ 762ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp