第42章 答えはどこへ
「前にも言ったが、関わらないことがお前のためだ。知らず知らずに身を滅ぼすことになる」
「…」
僕はそれ以上何も話す気は無くなった。一体、身を滅ぼすとはどういうことなのだろうか。そんなにアイツは危険な存在なのだろうか?魔力が多いことが問題なのか?尚更グローヴァーに疑問が湧いてしまう。どうして父上も、先生もグローヴァーの出生を隠すのだろうか。やっぱり、血縁に何か秘密があるのか?
もしそうだったのなら、父上の警告もグローヴァーに関することだったのだろうか----これまでの不可解を、アイツが関係していると思えないが…。
しかし、万が一に答えを持っている可能性もある----直接確かめるしかないと、僕は誰にも悟られないよう心に秘めた。