第35章 クリスマスとポリジュース薬
自分もハリーとロンに追い付かなければと、ミラもスリザリンの談話室前から歩き出した時、談話室の扉がパッと開いた。誰だろうと振り返ると、そこは困惑した顔のドラコだった。ミラは息を潜め、足音を立てないようソッと壁際に下がった。
もしかしたら、クラッブとゴイルが偽物だったことに気が付いたのだろうかと、ミラはドラコを静かに見守り続けた。もし二人がハリーとロンだと気付けば、魔法薬の授業で起こした騒ぎでわけを、きっとドラコは気付くだろう、
ドラコはしばらくそこに立ち続けたが、未だに何が起こったか理解できなかったのか、二人を待っていてもしょうがないと思ったのか、談話室の中へ戻っていった。二人を追いかけなくて良かったと、ミラはやっと安心して二人の跡を追いかけた。