第4章 ドライブとパンと私の欲
七海が車を止めたところはパン屋だった。
「明日の朝食を買ってもいいですか?
ここのパンを食べないと一日が始まらなくて。」
「はい、勿論です。」
パンを買った後に目的のレストランで食事を済ませ、楽しい時間はあっという間に過ぎていった。
「七海さん。とても楽しかったです。
私は七海さんといると本当に安心して甘えられます。」
周りはすっかり夜になりビルのネオンが七海の顔を照らしている。
「嬉しい限りです。
私も貴方といるととても安心します。
そして離したくなくなる。」
七海が車を止めて真剣な眼差しでこちらを見る。