第3章 舌先三寸〜日下部篤也〜
「うん。」
うんとは言ったものの不安そうな顔。
「ゆっくりしてやるから。」
言葉通りゆっくり入る。
うわ、きつっ。
苦痛に顔を歪めるみやび。
「……っ、おっきい……」
「ごめん、痛いか?」
まるで初めてヤルみたい。
「少し……でも大丈夫。」
「しかし、狭いな。五条の時は大丈夫だったのか?」
「ンッ、は、じめは痛かった……でも、悟はこんなにおっきくないもん。」
まあ、確かに俺のはデカイとよく言われるけど……
「みやび、チューしてくれよ。」
強請ると俺の首に手を回して応えてくれた。
それが嬉しくてつい腰の動きを早めてしまった。
「アアッ、らめぇ!」
「ああっ、ごめん、もう我慢出来そうにない。」
「ンンッ、アァン!」
「みやび!いくよ、ああっ!」
名前を叫び、イッてしまった。
「ハァ、ハァ。」
肩で息をするみやび。
少し、無理させたかもな。
後始末をしてから毛布をかけ、背中側から抱きついた。
「痛いか?」
「ううん、大丈夫。」
「お前の担任になって、お前が初めて戦う姿を見て好きになったんだ。五条と付き合うって聞いた時はショックだったよ。」
細い肩にキスをする。
「悟は手が早いから。もし、あっくんの方が先に来てくれてたら今ごろどうなってたかわかんないよ。」
「俺、セクハラしてたのに?」
「最初は嫌だったけど。段々この人、口だけだなってわかったから。それからは可愛いって思ってた。だけど、悟と付き合い始めてから言わなくなったからもう嫌われちゃったのかなって思ってた。」
「五条の女にちょっかいだしちゃ悪いと思ったんだよ。本当はお前の事ずっと好きだったし、ずっとこうやって触れたいって思ってた。」
「あっくん………」
俺の手にキスをするみやび。