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愛欲♡【呪術廻戦】裏夢 短編 R18  

第3章 舌先三寸〜日下部篤也〜


「あーあ、面倒くせぇ。とっとと終わらせろよ。」

俺は日下部篤也、一級術師で高専の教師。

別になりたくてなったわけじゃねえ。

ただ、命のリスクがない仕事をやって金を貰えるならそっちの方が楽だろ?

討伐任務は余程の事が無い限り受けない。



今日は学生達の実習の引率だ。

生徒が呪霊を祓ってくるのをただ待つだけの簡単な仕事。

だと思ってた。

「ねえ日下部、いくらなんでも時間かかりすぎじゃない?ちょっと見てこよっかなあ?」

「お前いなくなったら寂しいじゃん。俺一人で何したらいいんだよ。」

「知らないわよ、そんな事。一人でなんとかしなさいよ。」

「どうしても行くっていうならチューしてから行け。」

「ハア!?いい加減やめてよね、セクハラで訴えてやる。」

コイツは中村みやび。

俺と同じく一級術師で高専の教師。

ただ、俺と違うのはコイツは任務もバリバリにこなすところだ。

「訴えるのだけはやめてくれ。この仕事クビになったら困る。」

「日下部、私やっぱ行くね。」

真剣な眼差し。

「もうちょい待とうぜ?そのうち出てくるだろ。」

「ヤダ。」

「可愛い言い方するなよ。」

コイツは俺の元教え子。

昔から俺の事を日下部って呼び捨てにしてる。

「うるさい。じゃ!」

「お、おい!待てよ!」

俺の静止を振り切り、長い髪を団子に結えながら呪霊の巣窟へと入っていくみやび。


「どうなっても知らないぞ。」



しばらくして中からが学生達が走り出て来た。

「先生!中村先生が大変です!」

「どこだ!?何があった?」

「突き当たりを右に曲がってしばらく行ったあたりです。相当強そうな呪霊がいて、俺達じゃ歯が立たなくて。逃げることもできなかったんですが、中村先生が隙を作ってくれたんです!」

「わかった。みやびは?」

「呪霊と戦ってます。」

「よし、俺がみやびを助けに行くからお前らは高専に連絡して応援を呼べ。」

「はい!」
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