第1章 その愛が、私を狂わせる〜五条悟+七海建人+夢主(3P)〜
「アァッ………」
彼女は今、私の目の前で別の男に抱かれている。
「可愛いね、みやび。」
律動を止める事なく彼女の耳に囁く男。
「七海、お前も来いよ。」
男に呼ばれる。
「わかりました、五条さん。」
そして私もそこへ加わる。
何故こんなことになったんだろうか?
何故こんなこと…
私が望んだことじゃない。
私は決してこんなことは望んでいない。
中学卒業後、呪術高専に入学し呪術師を目指した。
そこで中村みやびという女性に出会った。
彼女は私より一つ年上でとても可愛い人だ。
学生時代、ずっと彼女を目で追っていた。
だけど、私の知らないところで彼女にはずいぶん年上の恋人が出来た。
高専卒業後彼女は教師になり、その一年後に卒業した私は彼女とは別の世界、一般企業に就職してサラリーマンになった。
みやびの事を忘れるため、幾人かの女性と付き合った。
しかし、いつまで経ってもみやびの事が忘れられずに結局呪術界に舞い戻った。
そんなある日、みやびの恋人が亡くなった。
むせび泣く彼女を必死に慰めた。
しかし、私の他にも慰める男がいた。
五条悟だ。
この五条さんという人は術師としては最強と言われており、とても信頼できる。
しかし、性格は自分勝手でわがままで、とても偉そうで礼儀知らずの最悪な人で尊敬できる人ではなかった。
そして、僕と五条さんは共にみやびに告白した。
結果は、
「2人とも好きだから選べない。」
だった。
「お前、昔っからみやびの事好きだったろ?」
次の日、五条さんの家に呼ばれて聞かれた。
「何故ご存知なんですか?」
「僕も同じだったから。」
「いつからです?」
「みやびに男が出来た後。」
私は初めて会った時から好きでした。
「でも、五条さんの周りにはたくさんの女性がいたじゃないですか?今でもいるでしょう?」