第1章 その愛が、私を狂わせる〜五条悟+七海建人+夢主(3P)〜
私には好きな男が2人いる。
1人目は呪術高専の同級生であり、同僚でもある五条悟。
彼は呪術界最強と呼ばれる男。
強くて、背が高くて、かっこよくて、イケメンで、尚且つちょっぴりエロい。
見た目に関してだけはパーフェクトだと歌姫先輩が言ってたっけ。
だけど性格はもの凄く悪い。
幼い頃からちやほやされて育ったのだろう。
ボンボン丸出し。
わがままで、偉そうで、礼儀知らずで。
性格に関しては褒めるところがないぐらい。
当然、周りの女性達からは嫌われてる。
性格を知れば誰もが逃げ出す。
だけど私は知っている。
彼は口は悪いけど根は優しいって事。
歌姫先輩のことを呼び捨てにし、酷いことを言ってるけど先輩がピンチの時は真っ先に助けに行ってる事。
自分の生徒たちに対しては、成長してもらうためにあえて手助けしないようにしてる事。
そして、私が落ち込んでると必ず気づいてくれて助けになってくれる事。
恋人が亡くなった時も、側にいてくれた。
だから、私は彼が好き。
続いて、2人目は七海建人。
彼は私の1年後輩。
一時はサラリーマンをしていたけど、呪術界に舞い戻った。
彼はとても礼儀正しい。
基本敬語で話すし、一人称は私。
彼はデンマークのクォーターなので日本人離れした目鼻立ちをしている。
彼を表す言葉として最も適切だと思うのは、『素敵』だ。
五条と同じく背が高く、スーツ姿もサマになる。
そして何より頭がいい。
感情だけで動くようなことはしない。
冷静沈着、落ち着いていて私よりも年下なのに大人の雰囲気。
性格は五条とは正反対。
とにかく優しい。
優しすぎるくらいに優しい。
誰に対しても優しい。
女性関係は来るもの拒まず、去るもの追わず。
だから、長続きしないんだと硝子が言っていた。
だけど私にはわかってる。
彼が何故、そんな風になったか。
高専時代、彼の親友が討伐任務で命を落とした。
それ以来特定の人と深く関わることを避け、誰にでも優しくなった。
いつでも、どこでもどんな相談にも乗ってくれる。
恋人の事も相談していた。
亡くなった時は親身になってくれた。
そんな彼が、私は好き。