第13章 グロッタの孤児
グロッタの町に着くと少し暗く中央のコロシアムにはグレイグの像が掘られているのが印象的だった。
「ここでもグレイグが英雄なんだな…」
カミュは面白くないと言った顔をする。
一同がどうしようかと辺りを見回していると少し古いデザインのバニーガールが彼らに近づいてきた。
「お兄さん達、仮面ぶとうかいに参加してみませんか?」
と一枚の案内書を見せる。
「仮面…武闘会?」
「仮面舞踏会ではなく?あの踊る方の…」
サランのキョトン顔にバニーガールは満面の笑みをうかべた。
「マスクで素性を隠し、抽選でペアを組み戦う!
それが仮面武闘会です。
受付はあちらで行ってますので良ければぜひ!
今回優勝賞品も凄いのですよ〜。」
そう言い残してバニーガールは他の出場希望者に声をかけに行った。
「ねぇアレって虹色の枝じゃない?」
ベロニカが真正面にある受付の横の優勝賞品を指さした。
「これは、出なきゃダメってことか。どうする?
俺とブレインは出るつもりだが。」
カミュがブレインの肩に手を乗せる。
「じゃあ、虹色の枝は2人に任せてあたし達は情報収集ね!」
皆が頷き解散した。