第9章 旅の始まり
2人はみんなに見送られサーカスを出る。
「さーて!ブレインちゃん達を待ちましょう!
多分すぐに来ると思うわ。」
シルビアがまた塀の上へ登りブレイン達を待つ。
サランはなんであの人は毎回高いところに行くんだろう…?と首を傾げた。
(もしかして、バカと煙は高いところに…とはよく聞くけど?)
そんなことを思っているとブレインたちがやってきた。
「はぁい!ブレインちゃんたち!待ってたわよ〜」
王宮から出てきたブレインたちが辺りを見回す。
もちろん声の主は塀の上に立っていた。
「げ!何しに来たんだよ!
まだ俺たちに何か用か?」
カミュが驚き1歩下がる。
「あの…すみません。」
申し訳なさそうにサランがセーニャに話しかけた。
「あら?サラン様。どうかされましたか?」
シルビアがジャンプして着地をする。
「もぉ〜決まってるじゃない!
アタシ達も旅について行くわ!
命の大樹をめざして邪神ちゃんを倒すのよ!」
カミュがはぁ!?と言いたげな顔をする。
「俺たちの旅は遊びじゃないんだぞ?」
すかさずサランが言葉を挟んだ。