第8章 夢を追う
「ニコスの踊りを目当てに世界各地からお客さんが押し寄せ、スポットライトを浴びる。
それでどこからともなくファンができてみんな言うの!
美しい踊り子はどこ?と…
てなわけで揃いも揃って2人が居ない方が私の独壇場になるから都合がいいのよ。わかった?」
2人は目をぱちぱちと瞬きして唖然となった。
「ってのは冗談…ほんとは2人にはいて欲しいけど
2人が旅してる間に絶対に2人に並ぶくらいの実力を身につけるつもりだから心置き無く行ってらっしゃい」
ニコスはいつもとは違う優しい笑顔で2人を見つめた。