第81章 ネドラの襲撃
朝になり各々、起きるとラムダに向けての身支度を整えていた。
「本当にありがとうございました。
兵から聞いたのですが、各所にあった黄金の山もなくなりゼーランダ山への道も開けたとのことです。」
ブレイン達が行ってしまうと聞きつけたシャール女王が城の出先までお見送りしに来てくれた。
ロウが先に進めると聞きニコリと笑った。
「おぉそうか。それは良かった。」
シャールは頷き、ブレインを見つめる。
「どうか、ご武運を。
勇者ブレインが魔王に勝利する日をクレイモラン国民一同で願っております。」
シャールが言い終わると全員が踵を返してクレイモランを後にした。
「聖地ラムダに2人はいるんでしょうか?
2人とも無事だといいけど…。」
クレイモランに来てもベロニカとセーニャには会えなかったため、サランは少し不安だった。
「大丈夫でしょ?あの2人も強いから。」
マルティナが不安を拭ぐように笑う。
サランもマルティナの言葉を信じようと笑った。
「そうですね。」
聖地ラムダまでもうすぐ。
山をこれから越えようと足を進めた。