第79章 活気溢れるクレイモラン
親子を見送って二人ものんびりとクレイモランの町を歩いた。
中央にある広場にブレイン達が戻っていた。
「あら、もう話は終わったの?」
ブレイン達に気付くとブレイン達もシルビアに気が付いた。
「待たせたのう。うむ、街の様子もすっかり元に戻ってなによりじゃ。」
楼は町を行き交う人々の様子を見て満足げに笑った。
「ほんとに良かったですね。」
サランも走り回る子供を見て微笑んだ。
「さて、今日一日ゆっくりしたら明日の朝すぐにラムダに向かうことにしよう」
そういうとみんなで、宿屋へ向かった。
「うちは多くて3部屋、ベッドが六つしかなくてね・・・」
宿屋の女将さんに言われ、集まった全員が唖然とした。
「どうしましょう?」
「女の子は危ないから宿屋にしましょ?」
シルビアは真っ先にマルティナとサランに部屋を取らせた。
あとの問題は五人の男だった。
「ベッドはあと四つか…」
グレイグがぽつりとこぼす。
皆も考えた。別にキャンプ場でもいいのでは?と全員が思ってもいた。
その時、女将が奥の部屋から快適な布団を持ってきた。
「よかったら使ってください。」
女将から布団を受け取ると募る話もあるだろうと
ブレインとカミュ、ロウとシルビアとグレイグに分かれた。