第75章 カミュの秘密
3人は黄金に輝く魔物に気付かれないうちに移動することにした。
「魔物の狙いは黄金になってしまった人々かもしれません。きっとその人たちはブレインさん達が何とかしてくれます。」
「わ、分かった。とにかく身を隠せる場所に。」
神父はクレイモランの安全な場所に案内してくれた。
神父がカミュを支え、サランが彼らを守る。
自然とそうなるように体が動いていた。
「もうすぐです!もうすぐ避難場所に…!」
角を曲がろうとした時、これから向かう方向から黄金の魔物が現れた。
「ケケケケ!どこへ行く気だ?」
「あ…!魔物!?神父さん、引き返しましょう!」
サラン達が引き返そうと来た道の方向を向く。
しかし、いつの間に後ろにいたのか別の同じような魔物がサランたちの前に立ちはだかっていた。
「ん?おやぁ?あの男はお頭が指定してたやつじゃねぇか?」
サランはその言葉を聞きすぐにカミュの事だと勘づいた。
「カミュさんのこと!?させないわ!」
サランは武器を手に取り構えた。
相手は五体、戦えるのは自分だけ。
サランはゆっくりとカミュと神父に近づいた。
とにかく、ブレイン達が来るまでの間さえ持てばいいと。