第70章 妖魔軍王とバニーガール
4人はブギーの攻撃に備える。
「ともかく、早くあやつを倒して2人を助けなければ。」
先程、使っていた爪を構え先制攻撃を図る。
「はりきっていくじょー!」
ブギーはガツンと音を立てロウの攻撃を弾いた。
ニヤリと笑い4人を指さしたあとパチンと指を鳴らす。
フロアがカラフルなスポットライトとミラーボールで明るくなる。まるでダンスパーティーみたいな雰囲気になった。
「さぁ、皆さんご一緒に?」
どこからともなく音楽が流れブレインとロウが釣られて踊ってしまう。
「なんじゃ!?体が勝手に!よよいのよい!」
「くっ、僕も…何なんだ!?」
2人とも攻撃するにも体が言うことを聞かず踊っている。
「んもう!仕方ないわね!」
シルビアは近くで踊っているロウにバシッとツッコミを入れた。しかし、ロウの踊りが止まることは無い。
「あら?なんで?」
「ボクちんの誘う踊りはそこら辺の魔物の誘う踊りとは格が違うのさ。そんなツッコミ程度で止まる踊りではない。」
ブギーはニタリと笑う。
「ならばシルビア。我々だけでも時間を稼ごう。」
グレイグに頷きシルビアはムチを取り出した。