第70章 妖魔軍王とバニーガール
笑われたブギーはぐぬぬと震えていた。
「そうかそうか!分かったじょ!
だったら…!ボクちんの可愛い子猫ちゃんに勝てたらペットにするのを諦めるじょ。
ただし…特別なステージの中で!
子猫ちゃん起きるんだじょ!」
パチンと指を鳴らすとマルティナとサランを囲うように檻が現れた。
「そんな!?」
立ち上がり2人を囲う檻をガチャガチャと揺するがビクともしない。体ごと檻を壊せないかと体当たりもする。
どこか突破口はないか慌てる姿を見てブギーは愉快に笑った。
「あはは、慌てて檻を壊そうとするなんて小鳥みたいだな。子猫ちゃんから逃げられるかな?」
「そんな…!」
どうしようかと檻に張り付いているとシルビアとブレインの声が重なった。
「サラン!後ろ!」
振り返った直後にマルティナの蹴りが腹部に入る。
「あぁ…うぅ…!」
蹴られた衝撃で後ろに飛ばされ檻に叩きつけられた。
「じゃあ子猫ちゃん。その子は任せたよ。
なるべくキレイなままでよろしく。」
「お任せ下さいブギー様。さぁ、サラン?たっぷり可愛がってあげるわ。それとも戦わずしてアタシと共にブギー様のお傍に仕える?」
何とか立ち上がってサランは短剣を取り出す。
「絶対に…イヤ!」
「そう?なら力づくでブギー様の素晴らしさを教えてあげるわ。」
マルティナはそういうとまたサランに向かって飛び蹴りをした。