第59章 闇を愛するものと光を願うもの
ジエーゴ達を守るように銀色に輝く光がジエーゴ達を囲う。
「まさか…!?サラン!やめろ!辞めるんだ!!」
深い闇に飲まれず手を伸ばして
光よ照らせ、闇に抗う光よ
輝く月の光、暗き日々を遠くまで照らして
眩くその光 どうか輝きを
この世界を守って
ジエーゴはなんとか立ち上がり剣で自分たちを囲う光を払おうするがガチンと音を立ててビクともしない。
ユキもサランの元へ行こうと光の壁に体当たりをしたり爪で引っ掻くが無意味だった。
この愛する人がいる世界を守りたい
私がいなくても…前を向いて世界に笑顔を届けて
今どこにいるかも分からない大好きな人へ祈る。祈り終わるとサランは光を纏いながら振り返りジエーゴ達に向けてにっこりと優しく笑った。
「ありがとう」
光はサランから生えた女神のような翼の形になり目の前まで迫ってきたゾルデに抱きいた。