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月夜の歌姫

第58章 笑顔を届けるために


シルビアはサーカスの控え室で協力してくれた人やアリスたちと談笑していた。そこへ団長がやってくる。

「シルビアさんのおかげで私人生最高のショーを送ることが出来ました。本当にありがとうございます。」

シルビアは団長が今までサーカスを守ってくれたおかげだと言う。団長はそれから暗い世界を明るくしようとしていたが限界を感じていたこと、シルビアにかの女旅芸人に面影を感じたことを話すとサーカスはこれからも続けていきたいと決心をした。

「団長、それはずっとこのサーカスを支えてきた私たちに言うものじゃないの?」

団長が振り返るとそこには二コスが入口に立っていた。団長はあたふたとこれはその…と言うと自然と笑いが起きた。懐かしい光景にシルビアは目を細めた。
朗らかで信頼のある団長と強気なニコス。そこに少し自信のなくいつもシルビアかニコスの後ろを歩いていたサランもいたあの光景が懐かしいと。

そこへパンチョ達がシルビアの元で修行したいと申し出た。サーカスのこともあるからとシルビアは悩んだが団長は行ってきなさいと優しく見送った。

「ま!新人くんが何人いようが私1人の実力には敵わないからね!みんながいない分、サーカスは私に任せなさい!」

「ニコスさん、相変わらず強いですよ…」

「でも事実だもん!」

パンチョがトホホと苦笑いをした。
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