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月夜の歌姫

第57章 歌姫とホワイトパンサー


ユキの頭を撫でながらサランは窓の外を眺めた。
淀んだ空に俯く人々。増えていき凶暴化する魔物。どれも見ていて苦しいものだった。サランにとって唯一の救いはユキが傍にいることだった。

「きっと…どこかで生きてるよね…みんな。」

願うように祈るようにサランの目から1粒の涙がこぼれ落ちた。ユキは心配そうにサランを見つめている。
心細さを埋めるため、堪らずサランはユキの体を抱きしめた。

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