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月夜の歌姫

第51章 暗躍ホメロス


そんな彼女を前にロウは真面目な顔をした。

「いや、お主には不思議な力があるとワシは思っておる。先日のグレイグと対峙した時もお主の様子は不思議なものじゃった。以前からあるのか?」

「いえ、旅を始めてから…ユグノア跡地でそれを見た時からな気がします。歌の力も正直旅に出るまでは何もありませんでしたし。」

サランは確かに旅をするまでは歌姫としてサーカスを盛り上げていたがあくまで歌に不思議な力が宿っているというものでは無かった。

「アリスさんが女神の歌?というものではないかと以前言っていたのですがあんまりピンと来なくて」

「なるほど、お主のことは分かった。
しかし、どの道いのちの大樹に急がなくてはならなくなったな。
ホメロスが暗躍しているのであれば油断は出来なくなる。彼は頭が切れるからのぉ…」

ブレインもサランもうなづいた。
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