第49章 氷の魔女リーズレット
そこへ、国の兵士が走ってやってきた。
「シャール様!こんなところにいたのですね?大臣が心配しておられましたよ。」
シャールはブレイン達に向き直るとクレイモランの平和を取り戻してくれてありがとうと感謝を伝えた。
「なにか、お礼をしなければなりませんね。そういえば、皆さんオーブが必要でしたね。あとでお城に来てもらえませんか?是非差し上げたいと思います。」
エッケハルトから本を貰おうとするとベロニカが本は預かると言い、本をエッケハルトからブレインに渡した。
「うわぁ!?ま、魔物!?」
突然、街の人がサランの胸に抱えられているスノーベビーに怯えた。
「私がいると、街の人もこの子も驚かせちゃうから。
私は先に船に戻ってますね。」
サランはそう言うと1人街の外へと歩き出した。