第49章 氷の魔女リーズレット
クレイモランに到着すると、以前より雪が吹き荒れ国の中でも吹雪いていた。
「こんな吹雪の中、シャール様は無事なのでしょうか?」
セーニャが吹雪の中ふと呟く。
「一刻も早く女王様のところに行ってみましょう!
もしも私の予想が当たってるなら女王様は何食わぬ顔でいるはずよ。」
ベロニカの言う通り女王様は先程会った焚き火にて本を読み漁っていた。シャールはこちらへ気づくとホッとしたような表情を浮かべ本を閉じた。
「みなさん、無事でしたか!このまま帰ってこないのではないかと夜も心配で…」
サランはじっと見つめた。
「やっぱり…魔女だったのですね…」
サランが何かを確信したようにシャールを睨む。