第48章 小さな心強い新しい仲間
スノーベビーはその後をちょこちょこと付いてきた。
「ダメだよ、ついてきちゃ。お友達の所へ戻りなさい?」
ついてくるスノーベビーにサランが話しかける。
ベビースノーはその場で立ち止まったがまた歩き出した一行の後ろをついて歩いてきた。
「…ダメだってば?」
振り返り、スノーベビーに語りかけるがスノーベビーは不満そうに鼻を鳴らした。
「どうしたんじゃ?まだついてくるのかの?」
「ロウさん…そうなんです。この子どうしてもついてこようとして…ここにいる方がいいと思うのに。」
スノーベビーはサランからピッタリ離れずにいる。
マルティナがサランの隣にしゃがみベビースノー
「1度連れて行ってもいいんじゃないかしら?害を与えてくるとは思えないし。」
「でも、この子にも皆さんにも何かあったら…」
心配そうにスノーベビーを見つめるサランにシルビアが肩をポンと優しく叩いた。
「大丈夫よ!アタシ達がついているわ。もしも、この子に異変が起きたらみんなで考えましょう?」
「そうじゃな、魔物が仲間になるなど聞いたことがないがまたそれも経験じゃ。」
シルビアとロウの言葉にサランは優しく仕方ないなとスノーベビーに微笑んだ。
「さ?話が纏まったなら早くクレイモランに戻りましょう!」
ベロニカの声に一同は頷き、クレイモランへと走っていった。